<ノリ養殖>色落ち深刻、養殖網の一部撤去始まる/栄養塩不足が原因か(毎日新聞)

 全国一のノリ産地である佐賀県の有明海で、重度の色落ちが起きたとして、一部の漁業者が今季の養殖を断念し、養殖網の撤去を始めた。色落ちは昨年末から続く栄養塩不足が原因。例年より1カ月半も早い終了に、漁業者からは生活不安に加え、ノリ養殖自体の危機を訴える声も出ている。

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 有明海の栄養塩不足が起きたのは、昨年12月下旬。栄養塩を食べる植物プランクトンが増えたことが原因で、有明海西南部では養殖網の張り込みが再三延期された。栄養塩量はその後も回復せず、色落ち被害は拡大しているという。

 網の撤去を始めたのは、同県南部の太良町大浦地区。21日に撤去した大鋸(おおが)武浩さん(39)の網には、色落ちして黄色くなったノリが付いていた。ノリは例年なら1枚10円以上の単価が付くが、色落ちしたものは2円程度。「採算に合わず、今季はあきらめざるを得ない」と大鋸さん。「冬場にプランクトンが増えるのはおかしい」と表情を曇らせた。

 佐賀県内のノリ漁業者は今月7日、国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防から出る排水が栄養塩不足の原因として、排水の制限などを求める大規模な海上デモを実施している。【姜弘修、写真も】

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